blue butterfly -Eternal keeping fly-



5月某日。私は、岐阜に、『三ツ滝』という滝がある事を、とある番組で知る。
・・・行くしかない。
テレビから流れる滝の素晴らしさを、この目で見るために・・・。
だけど、一人で行くのは、ちとさみしい。
こんな時に彼女がいたらなぁ・・・(本当に彼女がいたとしても、連れて行かない気はするが)
滝と言ったらyukiか。
というか、どんな秘境かも分からないのに、普通の人間では辿り着けないかもしれない事を 考えれば、彼ほど適当な人間などいないだろう。
と、思い立ち、すぐさま掲示板で同行を求め、(強引に)誘う。


さぁ・・・行こうか。

9時過ぎに自宅からずっと走り続けて2時間以上。
まだ、目的地の周辺にまでしか辿りつけていなかった。
おまけに、私のボンコツナビは、ちっとも頼りにならない。
お腹もグゥグゥと鳴るし、空模様も何だか怪しい。
また、雨男疑惑浮上。どっちかというより、二人が揃うとなる気がする。
とりあえず、運転しながら道の駅MAPを見て、近くの道の駅まで走ることに。
どうせ、細かい位置なんて調べてないので、そこで聞こう。
と、恐ろしくルーズな発言があったのは言うまでもない。


道の駅 はなも


率直に綺麗。
風景もいいし、車の通りも少ないし、近くには川まである。
良く見ると、この季節なのに雪山もある。
まさか、年がら年中雪山じゃああるまい。



かなり水が綺麗でした。




とりあえず、ついでに道の駅MAPのスタンプをペタンと押して、地図を穴があく程見る。
見る・・・見てる・・・あれ?何処・・・?(爆)
写真は沢山貼ってあるのに、肝心の場所が分からない。

は!?まさか隠されたか?(勘違い)

とりあえず、みたらしを買って、売店のおばちゃんに教えてもらう。
その間、yukiは川で黄昏ながら、酔ったようにシャッターを押していた。
買ったみたらしを1本あげ、少量の昼飯らしきものを食べ、再びエンジンをかけて滝へと急行した。


あ・・・。雪山を撮ってくるの忘れた( ̄□ ̄;)


途中、工事中だか何だか知らないが、無理やり紆余曲折(?)させられて、ようやく辿りつく。
駐車場に着くと、遠足にきていたらしき中学生に対し、
「高校生になるまで、育てあげるのもありかな・・・。」
と、yukiが小声で呟いたのはさておき、とりあえず、巌立て岩という威厳がありそうな岩を撮影。
あと、水力発電だかロープウェイだか分からないものも撮影。






さて、ここまで苦労したわけだから、さぞ凄い滝があるに違いない。
逸る気持ちを抑えながら、ゆっくりとした歩調で奥へと進んでいった。





・・・あれ?もう到着・・・(ーー;)?
「きっと、もっと奥に行くと、本物の三つ滝があるんだよ。」
そう、自分に言い聞かせながら歩く。


歩く・・・歩く・・・歩・・・。

『折り返し地点』

マジですか!?

もっと秘境みたいなのを想像してたのに。
肩すかしをくらった二人は、とりあえず折り返し地点付近で記念撮影をして、車へ引き返した。


こうなったら、とことん奥まで行こうじゃないか!
というか、こんなんで終わってしまっては、何の為にここまで来たのか分からねぇ!
立て札?には、まだ奥にも滝があるということで、車で行ける所まで行く。
その道のり4.5キロ!


ガリガリガリガリ。

4WDと言えども、タイヤの溝もない車では、オフロードが怖い。
しかも、道の幅狭いって(ーー;)
カーブの度に、ズリズリと後輪が滑り、何度も人生の終着点を見かけたが、とりあえず1.5キロくらい走る。




ふむ。これでこんな風に読むのか。
きっと、国語のテストで出たら、恐ろしく爆笑の読み方を書いたに違いない★


ザリザリと滑るように斜面を走る。
すぐに滝が見えて、一瞬声をあげてしまった。



三ツ滝よりもずっとカッコイイ気がする(ぉ)
撮影撮影っと。



yukiと記念撮影。

ちなみに、中国拳法のポーズでも何でもないからな。

岩に足をかけているだけ。そこんとこヨロシク☆( ̄ー ̄ )


さぁ、さらに奥にある滝へゴー!

ガリガリガリガリ。






むむ!怪しげな鉄板が!!

え〜い!行ってしまえ〜!


ごりっ!

ぶすっ!







あ、やっちゃった(〃▽〃)



・・・というのは冗談で、実はゴムでできたものです。
土砂でも止めるのか知りませんが、あんなのでは意味がない気がしますけど?
そこんとこ、しっかりと説明してください!
おまけに、この物体がいくつも登場。
その中の一つに、本当に鉄板がありそうで、ビクビクしながら走行。
こんな所でトラブったら、

JAFもお手上げです(笑)




3キロを超えた辺りから、さらに道も険しくなる。
・・・ホントにこの先に道があるのか不安・・・。
突然、谷に落ちたりとか。
普通に行き止まりとか。
行き止まりだったら、こんな道をバックで引き返してこなきゃいけないだなんて、

もう死んでくださいと言ってるようなもんです!




ようやく到着。
よかった・・・道があって(笑)
さぁ、ようやくラスボス?です。


根尾の滝

ラスボスに行くには、長いダンジョンが付き物ですよね?
2時間半!?
え?滝に行くのに、そんなにかかるの?

じゃあもう帰ります!(ぉ)




yuki「これは、あくまでそれなりの年の人のスピードだろ。俺たちなら1時間半くらいで 帰ってこれるって。」
ハルヤ「でも、俺たちもう若くないんだぞ?」
yuki「いや、俺たちは漢だぜ?こんなハッタリに怖気づいてどうする。」
あーだこーだ言ってる傍で、何やら人影が。
yuki「む!モンスターか!・・・しかたない、瑞架一刀流の力を見せてやろう。」
ハルヤ「いや、待て。あれは人間だ。とりあえず声をかけてみよう。こんにちはー!」
・・・。

返事がない。ただの屍のようだ・・・。



その人は、栃木から来た人で、定年退職した後、山やら滝やらを巡ってるとの事。
栃木さん「いやぁ、栃木ナンバーって、中々泊まらせてもらえなくて困るんだよね〜。」
名古屋ナンバーみたいなものか。大変だなぁ栃木も。
栃木さん「じゃあ、私はそろそろ行くから。」
少しの間、いろいろな話を聞かせてもらって、有意義な時間だった。
・・・って、栃木さん、ここまでNOA(トヨタの大きい車の一つ)で来たんですかい!
頑張りすぎですよぉ。テリオスでもキツかったのに。
まぁ、もう一台、エルグランド(日産の大きい車の一つ)も止まってましたが。
その人達に言わせれば、良く軽で来たな、って思われてるかも(汗)


いざ、根尾の滝へ・・・

さぁ、ようやく根尾の滝への道のりへと足を踏み入れた。
下りばかりで、案外楽だねー・・・って、ちょっと待て!
螺旋階段みたいな下り坂で、なおかつ凄い急なんですけど。
帰りはキツそうだな・・・。



とりあえず、yukiを撮影し、どの程度の坂か。
後ろが、急斜面なのが、それなりに分かるとは思います。
とりあえず、ザリザリと滑りながら下る。
凄い先まであるけど、滝の存在も確認できない。
相当奥に行くのだけは覚悟しておかなければならないだろう。



ぐらぐらとしてて、正直怖かったです
もの凄い揺れる橋を渡り、そこがようやく1キロちょっとだということを知る。
まだ3キロもあるの?
しかも、今度は上りだし。



ジャングルにでも迷いこんだような感じ。神秘的です
林の中を抜け、クネクネとした道を、上り下りしながら、少しずつ歩く。
まるで人生の様ですね。


中央の辺りが、大きく窪んでいます。


記念撮影する気もおきず、とりあえず少しだけ休憩。
途中から頭が痛くて、正直しんどくなってきてたので、丁度良かった。

さらに進み、残り800Mの印を発見。
折れかかった心も、ようやく元気を取り戻し、少しだけ頭痛も消える。
途中で、エルグランドの人達とすれ違って、もう少しだから頑張って、と励まされ、 足を踏み出す度に、期待で胸が膨らんでいっていた。



あ!ようやく見えた。
あー綺麗だな〜。優雅だな〜。大自然だな〜。
やっと着いたんだ。
でも、もっと近くまで行こうということで、跳ねるように岩から岩へと飛び移る。




むむ!これこそ大自然!(勘違い)



近づく度に、細かい水の粒が、風に乗って飛んできた。
良く見ると、滝坪には虹が!




着いたーーー!


もう、凄いの一言!滝から起こる風が冷たくて、気持ちいい・・・を通りこして、 地味〜にお腹が痛くなる(爆)
でも凄いな。
マイナスイオン出まくりですネ。最高です。
こんな凄い大自然の前では、彼女がいないだなんてちっぽけ・・・とは感じませんが、 それでも、そんな事はどうでも良くなります。
ずっと眺めていても飽きません。


・・・ふと横を見ると、yukiがいない。
yuki「おーい!俺を撮ってくれ!」
良く見ると、岩壁登っていってるし。




こんなユーモア溢れる彼氏が欲しい方は、すぐにご連絡ください(ぉ)

いやぁ満喫した。
ここまで来たかいはあった。
だけど・・・。ここから帰る道を考えると憂鬱・・・。
でも、いつまでもここにいると、寒くてお腹痛くなっちゃうわけですので、諦めて 帰路を歩く。
グッパイ・・・根尾の滝。

多分、二度と来ないから(ぉ)



さて。帰路の道のりほど険しいものはない。
足が重い・・・。
普段、どれ程運動してないのかが良く分かる。
いくら毎週のようにソフトボールやってても、全然足りない。
もっと鍛えて、シュワちゃんみたいになったら・・・気持ち悪いかな(ぉ)


結局、かかった時間は2時間弱。
しんどかった・・・。
今回は、帰路の道の記憶、半分くらい飛んでます(笑)
あ、私の頭は良くできてまして、嫌な事はすぐ忘れます。

大事な事も、一晩経つと忘れてますが(ぉ)



今回は、いろんな意味で充実した旅でした。
デジカメのメモリを、ギリギリまで使ったのも久々でしたしね★
まぁ、常人では根尾の滝まで辿り着けないかもしれないので、ちゃんと準備をしてから 行ってください。

もちろん、私のように車のタイヤの溝のないもので行った


りするような無謀な事はしないように。


後悔します。えぇ。本音です。
最後に、こんな長い旅日記を読んでくださり、ありがとうございます。